コミュニケーションツールではなくなってしまった音楽


僕がまだ子供の頃、といっても中学から高校くらいの頃ってのは学校で音楽の話題が出たり
Mステなどの歌番組を見てる子もたくさんいたと思う。
有名なドラマの主題歌ともなれば、CDを買わずともその曲を口ずさんだり覚えたりすることも出来たし
それがコミュニケーションツールとして通用していた時代だった。
高校に上がってからは少し変化があり、有名な洋楽が友達同士や通称イケメン層の間で人気になり
非モテ層の俺たちは何とか話題についていこうとその頃の流行りのポップパンク(off springやSUM41等々…)
などに傾倒して聞き入り、むしろオリコンに入る音楽を聞いてる層を軽視していた頃があった。
そんな頃でも音楽の話題で盛り上がったり、少しマニアックなCDをみんなで聞いてみたりとなんだかんだ
ツールとしての機能は備えていたはずだ。
しかし現状はどうなってしまった?オリコンでは一位が3万枚しか売れず100位に至ってた500枚程度の
売上しかない。音楽を聞く層もガラリと変わってしまったように思う。憶測で書くと

1.アニソンや声優ソング、同人ソングに傾倒する層
2.洋楽を追いかけている層
3.古い年代の音楽(60年代〜)に傾倒する層
4.流行りのJ-POPを聞いている層
5.ジャニオタ
6.そのすべてを網羅している層

憶測だがこんなもんで大体の人は当てはまるんじゃなかろうか。こんだけ書き出
せばどれかには当たるだろうが(笑)
この中でも1〜3は好きなジャンルによってまた話がこじれてくると思うのだが…まぁそれだけ
一括りの音楽というジャンルにおいても細分化が進んでいるのだと思う。
カラオケの上位ランキングを見てもアニソンなんか未だにエヴァが一位だし、一般ランキングでも
ミスチルの昔の名曲が未だに上位にランクインしたりと懐メロのオンパレードである。
友達とカラオケに行っても歌うのは無難な懐メロだったりするわけで
最近の曲なんてGREEEEEENのルーキーズの曲くらいしか馴染みがない気がする。

結論から言うと音楽の力ってここまで弱くなってしまったのか…ということ。
メディアに踊らされて無理やり流行りの音楽を聞かされていたのが昔の時代かもしれないけど
その頃のほうがツールとしての音楽って力を持っていたし楽しかった気がしないでもない。

今の音楽だって素晴らしい物はたくさん転がっている。
でもその転がっている原石に気付かないくらい今の世の中は
色々なおもちゃの原石で溢れ返っている。
輝きを失ってしまった音楽という原石がすごく残念で悲しく思えてしまうのだ。

20年後、音楽の形はいったいどうなっているんだろう。
輝きを取り戻せてはいるだろうか。