上級者と下級者における将棋の違い

最近ネット将棋にドップリ浸かり気味で、よくニコニコなどで上がっている将棋実況や戦法の動画なども観ているのですが、上級者と下級者の違いってのが明確に出ているのがわかります。
僕自身はそこまで棋力もないですし、偉そうに解説できる立場ではないのですが、自分で指しててはっきりと差の出る場所があります。

下級者は定跡から外れた手になると思いのほか手が伸びなくなる印象があります。ここが上級者と大きく違う点で、上級者の試合の場合はむしろどんどん定跡筋から遠ざかり、局面が深みに深みに落ちていく試合展開が多いです。
定跡筋を知っている初心者通しだと、似たような試合展開、局面がどうしても増えていき、定跡を知らない人が序盤でリードを奪われその差を埋められないまま終盤まで持って行き負けるケースが多いように思われます。
上級者はもちろん定跡を把握しているのですが、把握した上であえて良手か悪手かわかりませんが、盤面を複雑にする手というものを指すケースが多く、観ていて強い印象を与えられます。
そうなってくると盤面は複雑怪奇になり、相手側もどの手が良い手なのか悪い手なのか判断に迷う展開が増え、秒読みの段階になるとその複雑さが悪手を指してしまう原因になってしまうと思います。
一方で初心者は型どおりの戦法、似通った攻め筋になってしまい、盤面が単純明快で読みやすい場合が多いと思います。

後は経験の差や詰みまでのスピード、手筋の有無など色々と上級者と下級者の差はあると思われますが、一番の差は定跡筋から外れた手でも、いかに自分で考えて良手を探して指していけるかにあると思われます。つまり定跡をただ暗記するだけでなく、何のためにこの歩を突くのが、銀を前に上げているのかということを理解していくことから、上級者への道というのは開けていくんではないかと個人的には思っています。

早く上級者への道を自分でも歩んでいきたいなぁ・・・と考えながら定跡本を読んでいる今日この頃ですw